宮崎県の温泉といえばえびの市の京町界隈が浮かんできます。ほかにも温泉はあるのですが、何しろ遠いのと距離をいとわないほど魅力ある温泉地が見当たらなかったので、宮崎の温泉にはご無沙汰していました。でも、湯穴温泉の存在を知ってからは、そのチャンスを狙っていました。霧島神宮から国道223を経由し、県道31号霧島バードラインを2キロほど走ると、左手に看板を見つけます。
300円を受付と書かれた向かいの家に支払います。1時間300円ですが、時間についてはそれほど縛りはないようです。浴舎は、お金はかかっていないようですがモダンな感じです。浴室に入ると目は茶褐色に変色した浴槽に釘付けです。浴槽の淵や湯口の周辺は温泉成分の堆積物が幾層にも重なっています。まるで、骨がこびりついているようです。湯口の湯は無色で、飲泉可です。炭酸味が明快で、甘味があればサイダーになりそうです。でも、浴槽の湯は茶色に濁り、浴槽の底を見ることはできません。二つある浴槽の狭いほうはかなり温く、源泉と思われます。大きいほうは加温されていますが、温めです。交互に入ると疲労回復に効果がありそうです。
期待どおりの湯です。冷鉱泉の沸かし湯はこれから夏に向けて最適といえます。霧島神宮から15分程度だったと記憶しています。アクセスしやすい立地です。
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湯穴温泉(つあな)
都城市吉之元町4218-9
(源泉:都城市吉之元町権現国有林55は3)
カルシウム炭酸水素塩冷鉱泉
300円/1時間
800円/1日
7:00~20:00
2008/5/5