伊藤温泉

 
西都インターチェンジから県道18号、県道324号を北西に向けて進むと三納地区にたどり着きます。小学校、市役所の支所、交番などがあります。静かなたたずまいの町並みです。住宅の間を抜け細い道を進むと目的地に着きます。途中手製の案内板が導いてくれます。


ここです。緑色の屋根。これまた「伊藤温泉」と書かれた手製の看板、お昼の12時ごろ到着しました。奥へ進むと白髪頭の初老の男性と女性がいらっしゃいました。ご主人と奥さんのようです。入浴したい旨を伝えると、今来たばかりでまだ沸いてない。1時間ぐらいかかるということで、時間をつぶします。


13時半ごろ再訪問。どうやら入浴できそうです。奥さんの案内で、浴場へ向かいます。「温泉」と書かれた建物の奥にある浴舎へ案内されると思っていたら違ってました。その手前にある背高のテラスのような建物に案内されました。脱衣所には家庭用の洗面台があり、1人の利用がやっとの空間です。


マットが敷かれた階段を3・4段上ると浴場です。180cm四方の広さに、丸いステンレス製の浴槽が設置されています。


造花がやたらと飾られています。窓を空けると新緑の風が吹き込んできます。浴槽に張られた湯は薄墨色(写真だと薄い土色)に濁っています。鉱泉は無色透明、無臭、無味ですが・・・?手前の蛇口は熱い湯と温い源泉が調節できます。個人の家の風呂に入っている感覚です。


伊藤温泉は先代がはじめ、30年ほど経つそうです。営業の中心は鉱泉の販売のようです。


温泉は燃料代がかかり経営は成り立たないとのこと。現在の浴室はご主人の手作り。湯上りのコーヒーや鉱泉のサービスをしている場所も知人からもらった材料でご主人が作ったとのことです。


今は使われていない奥の浴舎を見せていただきました。いずれも男湯です。


ここが使われているときに訪れてみたかった・・・今では叶わないことを思ってしまいました。


帰り際、奥さんから豆腐をいただきました。こちらの鉱泉でつくったものとか。


ご主人からは売り物の鉱泉を2ℓいただきました。
ありがとうございました。


伊藤温泉
西都市大字三納札ノ元3575
0983-43-1764
泉質:未確認
500円
土・日・祭日12:00~18:00(入浴は13:00~)
2010/5/2