地図上には表示されています。ですから、そこへ向かうことはできます。ただ、そこへ向かうには標識のない道を進むことになります。木立の中に突然現われる民家、受付です。こちらで料金を支払い右手の細道を進むと、浴舎が見えてきます。思ったよりも立派な造りです。扉を開けるといきなりテレビのある休憩室、浴室への扉は左手にあります。
奥が男湯、手前が女湯。4畳間ほどの脱衣所には籠、椅子、蓋付きの棚が並び、窓からは緑の木々、草に混じり錆びたタンクが見えます。浴室には先客、意外な色のタイルが張られた浴槽が目に留まります。薄いピンク色。浴槽と周りの壁はピンク色なのです。洗い場の床は灰色のタイル、男女を仕切る壁は木が使用されています。浴槽の中は手前に踏み込みがあり、ザラザラしたエンジと黒い色のコンクリートで仕上げられています。始めはお尻が少し痛く感じますが、滑らないので安心です。左手手前に井戸水の蛇口、右手奥に湯の噴出口があります。この二つで温度調整をするようです。湯は冷鉱泉を沸かしたもので、無臭、透明。至って素直な浴感です。
同湯のおじさんの話によれば、以前は小さな浴槽だったとのこと。20年ほど前に(時期は不確定)建て替えられたそうです。
□
堀切温泉
都城市丸谷町4151-8
0986(36)0238
冷鉱泉
19.3℃
シャンプー類なし
300円
7:00~19:00
2012/5/3